4.シンポジウム-「いじめ・人権・教育・法」-
私たちはいじめにどう立ち向かうのか。本シンポジウムでは、まず5人のシンポジストに提案をしていただく。 次に、その提案を受けて参加者の皆さんに大いに議論していただく企画である。
「いじめ問題プロジェクトネット討論」でも発言できます!!
シンポジストと司会者の紹介
梅野 正信(うめの まさのぶ)

中学高校教諭を経て、1988年から鹿児島大学教員、2008年から現職。
いじめ問題は、具体的な失敗の事例を数多く学ぶこと、被害者の心身の被害を誠実に受けとめること、1人1人が自身にできることを真摯に考えることが大切と考えています。 本シンポジウムがこのような課題を考える機会になることを期待します。
神居 隆(かみい たかし)

秋田県立大館鳳鳴高等学校長、同県教育庁教育次長を経て、2010年より現職。
今回のシンポジウムでは、私のこれまでの高校の教員、そして野球部顧問としての体験、また、教育委員会の当事者としての様々な経験などから、教育者として求められるリーガルマインドについて考えていただきたいと思います。
岸田 洋輔(きしだ ようすけ)

北海道大学法科大学院特任教授。2000年弁護士登録。
連日のように「いじめ」に関する報道がなされています。 自分が個人として尊重されているという自覚や自信を持つことで、他者も自分と同じように個性や意見が尊重されなければならない存在であるという意識をはぐくむような教育ができないものかと、悩みながら「法教育」活動を実践しています。
久保山 力也(くぼやま りきや)

大韓民国釜山大学校法学研究所、早稲田大学や九州大学の法科関係大学院を経て現職。
法と教育の「はざま」で、いじめ問題はどのように考え抜くことができるのか、日本社会や学校文化を広く俯瞰した議論が必要なようにも思えます。 今日を契機に、多くの方と対話できればと期待しています。
仲 真紀子(なか まきこ)

お茶の水女子大学、千葉大学、東京都立大学を経て現職。
私は、子どもからの客観的な事情聴取(司法面接)を研究テーマとしています。 いじめが疑われる事案においても事実確認は重要な課題だと思われます。 法と心理学の観点から、誘導・暗示を極力排した面接の仕方についてご紹介できればと思います。
井門 正美(いど まさみ)

群馬県公立小・中学校教員、秋田大学教授を経て、2015年北海道教育大学教育学研究科 教職大学院に着任し現在に至る。
私はいじめを根絶するには、学校のシステムや文化を変えなければならないと思います。
学校を、児童生徒が共に学び合い、自分自身と他者が存在することの意義を感じ取れる学びの場にすることだと考えます。
司会者としてコーディネーターを務めます。